攻めと受けの複雑な恋愛模様や世間には言えない秘密の関係など、男同士だからこそ生まれる様々な切ないストーリー。
感情が抑えられず相手を傷つけてしまったり、報われない恋に嘆き思わずぽろりと切ないセリフを口にするBL漫画も沢山あります。
攻めのセリフに胸キュンしたり面白おかしく笑えるBLも良いけど、たまにはセンチメンタルな気分を味わいたい!
そんな人に向けたおすすめの切ないBL名言を紹介していきたいと思います!
切ないBL名言集
お伽噺は泡と消え
「あってもいいんじゃね?色恋」
高校時代からの親友でセフレでもある朱巳と丘。
このままセフレ関係を続けるのかどうするのか悩んでいた丘が、ある日別の男にデートに誘われた際そのことが朱巳にバレた時に言われたセリフです。
どう見てもお互い好き同士の2人なのに、丘は初恋を拗らせ、朱巳はヤクザの息子という立場からなかなか前に進まない。
そんな中、朱巳にこのセリフを投げかけられた丘は落ち込む落ち込む!
朱巳との関係をいつか終わらせなきゃと思いつつも、自分が朱巳に惚れてると再確認させられる流れがとても切ないです。
ただ大人の対応を見せる朱巳ですが、このセリフの後丘にマーキングするという独占欲を見せつけたりするので、結局朱巳も丘のことめっちゃ好きじゃん!と切ない気持ちから一気に浮上させてくれる展開がたまりません!
恋をするつもりはなかった
「まぁでも付き合うのはナシかな」
男に抱かれたい願望のあるゲイの佳乃が、ロウという大学生の青年と一夜を共にした後言われたセリフ。
年下なのに優しくてスマートなロウに惹かれていく佳乃…
だけど恋愛経験がないから、自分達の関係って一体なんなのか悶々とします。
そんな中このセリフを言われた佳乃は傷ついてしまい、自分と付き合いたい人なんていないと恋愛に対してどんどん後ろ向きになっていきます。
もう見てるだけでツラい!
ロウに突き放されて傷つき、迷惑かけちゃダメだと距離を取りながらもいつの間にかロウのことばかり考えてしまう佳乃が切なくて可哀想で…
ただ佳乃が傷ついた分、後半ロウが佳乃に対して必死に縋り付く姿が見られるので、切ない気持ちが一気に救われます!
チキンハートセレナーデ
「女と寝れた時はホッとした」
BARで出会い、名前意外お互いのことをあまり知らないセフレの倉橋と松根。
そんな中、松根が家族にゲイばれした経験を話した際に出たセリフです。
ゲイばれして家庭内パニックに陥った松根は、女性と結婚して普通の生活を送ろうと思っています。
ゲイであることの生きづらさや、悩みや葛藤がこのセリフの一言から重く伝わってくるので、思わずなんと声をかけてあげれば良いのかと思うほど切ないです。
しかしそんな松根のセリフに対して倉橋が返した言葉は「俺とは楽しいセックスしようね」。
これがめちゃ軽い(笑)ただこんなシリアスな場面でこういうことが言えて場を明るくできる所が倉橋の魅力なんです。
女性を抱いてまでゲイを辞めようとした松根が、最終的に倉橋を選ぶシーンはドラマティックで素敵です!
知らない顔
「ハルちゃんがまとまりつくなって言ったんじゃないか」
幼馴染で小さい頃よく一緒に遊んだ春山と田辺。
しかし年を重ねるごとに疎遠になっていき、ある日春山に久しぶりに話かけられた田辺が思わず放ったセリフです。
普段無口で卓球に打ち込む姿はストイックなのに、春山の前でだけ感情を爆発させる田辺がめちゃくちゃ良い!
田辺は春山のことが好きで、春山が何気なく放った言葉をずっと心に秘めて守ってる。
お互い言葉が足りなくてもやもやしたり離れたりするんですが、この一歩踏み込んだセリフがあったからこそお互いの体を慰め合うようになったり、疎遠だった2人の関係が少しずつ変わっていったりするんです。
好きで好きで感情が抑えられなくなった田辺ですが、若くて甘酸っぱい2人の恋に焦れキュンしてしまいます!
空と原
「自分の気持ちより大切なもんだってあるでしょ!?」
告白してフラれた相手に再会し、彼女が出来たと嘘をついたソラノ。
それを原先生に詰め寄られたソラノが思わず声を荒げて口にしたセリフ。
ソラノが告白したのはフジノという野球青年。
彼のことが好きだったソラノは中学時代告白してフラれています。
しかしフジノが自分をフッたことを気にしてるかもしれないと思ったソラノは、再会した際に彼女ができたと嘘をつきます。
そしてそれを聞いたフジノも心から喜んでる様子を見せてくれるんですが、好きだからこそ自分の気持ちより相手のためを想って嘘をつくソラノが健気で良い子すぎて泣けました。
そしてツラい恋を分かち合えるソラノと原先生の関係性がめちゃくちゃ良い!
ソラノのセリフを聞いた原先生はソラノの頭を優しく撫でるんですが、2人の距離がグッと近づくこの瞬間が思わず胸を締め付けられるほど秀逸です!
飴とキス
「好きな人に信じてもらえない男のどこがかっこいいんだよ」
楊井の単身赴任によって遠距離になった前田。
しかし自分に自信がない前田は遠距離になったことで、どんどん不安に陥ってしまいます。
そんな前田に対して楊井が放ったセリフ。
何と言っても楊井の気持ちを考えると切なかったですね…
好きな人が自分のことで不安になっているのに、相談してくれないことの歯痒さ。
自分を責めて自分なんか…と前田が卑屈になるほど、前田のことが好きな楊井はツラくなっていくんです。
とにかく楊井が優しくてかっこよくて、前田のことを大切に想っている。
だからこそこのセリフの意味を汲み取ると、なんとも言えない気持ちになります。
ただこのセリフがあったからこそ2人は仲直りできたし、その後体も心も関係が深まるシーンは見どころです!
今日からΩになりました。
「番になるのはもう少し待とう」
長年片想いしていたαの宗近と番になることになったΩの奏が、考えを改めた宗近に言われたセリフです。
βとして生きてきた奏はある日突然Ωだということが発覚し、家族の後押しもあり幼馴染の宗近と番になることになります。
実は両片想いの2人なんですが、突然Ωになり気持ちの整理がついていない奏と番になっていいのか?と宗近は思うようになります。
大切だからこそ宗近は奏にこのセリフを言ったんですが、それを言われた奏はショックを受けてしまい、落ち込んでしまうんです…
このことがきっかけでどんどんすれ違っていく2人が見ててとてもツラい!
宗近は自分のことが好きじゃないんだと傷つき、落ち込む奏がとても可哀想になります。
後半になると2人の関係は挽回していきますが、同時に自分の気持ちを伝える大切さを教えてくれます。
出張ホスト NYU BOY
「もうオレ諦めたんです。普通に恋愛するの。」
ゲイとして悲しい恋愛しか経験してこなかった成瀬が、普通の恋愛を諦めると決心した時に出たセリフ。
女性向け風俗を利用するくらい誰かに恋人扱いして欲しかった成瀬の切実な想いが、セリフから伝わってきます。
そのセリフを聞かされるホストの圭もまた、本心では誰かに愛されたいとずっと思っている人。
そんな2人がお互いを大切に、慈しみ合うように同じ時間を過ごす姿はとても切なくて、温かい気持ちにさせてくれます。
男だからという理由で、好きな人に愛される難しさを突きつけられる成瀬が見ててツラいんですが、圭と出会い彼に愛される存在になっていく過程が良い!
どん底にいた成瀬が幸せになるまでの振り幅が大きいので、その分ラストの方で圭と結ばれた時はめちゃくちゃ感動します!
SUPER NATURAL/JAM
「俺は暢に守ってもらいたいわけじゃない」
小さな不安からすれ違い、大地が暢に対して思わず放ったセリフ。
お互いを信頼し愛し合っているとわかっていても、元々ノンケの暢がいつか女の子に惹かれる日がくるのではないかと不安に陥る大地。
対等でいたいのに、暢に大切にされるほど自分に自信がなくなっていく大地が見てて可哀想でした。
暢は大地のことが大切だから気遣ったり優しくしたりしてるだけなんですが、受け身の大地からしたら自分がか弱い存在として、ましてや女の子の代わりとして扱われているのではないかと悩みます。
でもそんな大地とちゃんと向き合おうとする暢がまたかっこいい。
大地の不安を取り除くために懸命に努力し、常に大地のことを考えて行動する暢。
お互いを想い合い、不安を分け合う2人がとにかく素敵だと思わせてくれる作品です。
これが恋なワケがない
「お前に飽きた。俺はもうお前と関わらない」
弓弦にアタックされ、少しずつ気持ちが絆されていく薫。
そんな中、過去にノンケを好きになって辛い恋をしたことを思い出した薫が、弓弦を突き放すために言ったセリフです。
恋に臆病になっていた薫の前に現れたのは、一目惚れしたと言って薫と付き合いたいと迫るノンケの弓弦でした。
初めは弓弦を相手にしてなかった薫ですが、少しずつ弓弦に惹かれていきます。
でも過去の恋愛がいつまでも薫の中に残っていて、弓弦に求められても一歩前に進めない…
そんな薫からこのセリフが出た時、なんともやるせ無い気持ちになりました。
ノンケと恋をすることに怖くて向き合えない薫ですが、最後に弓弦の愛が薫に届く所は感動もの!
ツンツンしてる薫が弓弦に堕ちる姿がめちゃくちゃ可愛いので、最高の萌えを見させてくれます。
あとがき:切ないBL名言集
以上「おすすめの切ないBL名言」について紹介させて頂きました。
改めて振り返ると、悩んだり葛藤したり…キャラクターの本質が見えてきたりと、様々な場面で切なくなるセリフが沢山でてきます。
セリフが切なすぎて思わず胸がギュッと締め付けられるBL漫画は沢山ありますが、そこを乗り越えた先に待っている幸せだったり、攻めと受けの絆が深まったりする場面も多く存在します。
物語を盛り上げる一つのスパイスとして、切ないセリフのあるBL漫画を読んでみるのも良いかもしれませんね。