エモいセリフというのは読み手側に何かしらの影響を与えてくれるものではないでしょうか?
それはBLでも同じことで、男同士の恋の中で交わされるセリフは特に心情に訴えかけてくるものが多いと思います。
普通じゃない恋だからこそ燃え上がり、好きが加速していく本気の恋…
沢山あるBLの中で著者が特に心を揺さぶられ、また忘れられず何度も読み見返したいと思ったセリフをいくつか紹介していきたいと思います!
エモいBL名言集
カラーレシピ
「好きなんだ、絶対欲しい、俺のにしたい、全部俺のにしたい、好きだ、だからたのむ、俺のになって!!!」
笑吉に依存し自分のものにするために画策する福介。
そんな中笑吉に拒絶され気持ちを抑えきれず、福介が笑吉に縋り付きながら言ったセリフです。
笑吉のことが好きすぎる福介は、精神肉体共に笑吉の全てを支配しようとします。
しかし計画が徐々に綻びを増していき、笑吉や周りをコントロールすることが出来なくなります。
異常な執着を見せながらも人として不器用な福介が笑吉に縋りつき、好きだから欲しい…俺のになって!と一目も憚らず土下座して懇願する姿が胸に突き刺さる!
笑吉のことが好きで堪らない福介の気持ちが伝わってきて、その狂愛に思わず凄い…と圧倒されます。
好きすぎるゆえに暴走し、手に入れるためなら手段を選ばない福介。
怖いと思いつつもどのような結末を迎えるのか気になって目が離せなくなります!
体感予報
「俺はあんな風に笑いかけられたことない」
イケメンで暴君な瀬ヶ崎に振り回される葉が瀬ヶ崎に対して言ったセリフです。
売れない漫画家の葉は同居する瀬ヶ崎の言いなりになっており、付き合ってもないのにセックスをする関係でもあります。
しかし外面の良い瀬ヶ崎に葉はイライラ!
瀬ヶ崎への鬱憤を募らせる葉は、ある日爆発してしまい瀬ヶ崎にこのセリフを投げかけます。
でもなんだかんだ言いつつ葉は瀬ヶ崎のことが好きなんですよね。
よく見ればこのセリフだってただの痴話喧嘩で、他の女性に笑顔を向ける瀬ヶ崎に葉が嫉妬してるんです!
大嫌いと言いながらも瀬ヶ崎に笑いかけられたことない…嫌われたくない…と思ってる葉。
でも言葉の裏に隠されている好きという気持ちに気付くと、2人の関係性が可愛くて見えてくるのでとても面白いです!
マイリトルインフェルノ
「どっか消えて一生会えないよりは、捕まって面会で会うほうがいい」
「まーくんなんか捕まればいい!」
仁の元を離れようとしたまーくんに対して仁が言ったセリフです。
昔の仕事仲間から逃れられず、裏社会へ戻ろうとするまーくん。
しかしまーくんと会えなくなるのが嫌だと思った仁は、ぼや騒ぎを起こして警察を呼ぼうとします。
一生会えなくなるくらいならまーくんを警察に捕まらせようとする仁の突拍子もない行動に驚かされつつも、隠キャで暗い性格だった仁が得体の知れないまーくんを求め、離れたくない!と本音を曝け出す姿が凄く良いんです。
「捕まったらいつでも会える」というある意味愛の告白のような衝撃的なセリフに思わず痺れます!
被写界深度
「こういう意味で紺ちゃんのこと好きです、今度は嘘じゃないです」
片想いしていた紺野と数年ぶりに再会した早川が紺野にキスをしながら言ったセリフです。
高校生の時紺野のことが好きだった早川は冗談ぽく紺野に告白をします。
しかし拒絶されることが怖くなった早川は、嘘だと言って告白を無かったことにするんです。
それから数年後に再会を果たした2人は再びつるむようになり、早川はやっぱり紺野のことが好きだと再確認!
早川は紺野にキスをして告白をやり直そうとします。
高校生の頃伝えられなかった気持ちを大人になり色々な経験をしたからこそ紺野に伝えられるようになった早川。
時の流れを感じながらも変わらない早川の紺野への想いが込められた告白がとても素敵で心を惹きつけられます!
オールドファッションカップケーキwithカプチーノ
「これから先、何度も同じことで悩んだり喧嘩したりしても、その度に違う仲直りしましょう。」
「今日みたいに楽しいですよ、絶対」
旅先で恋人の外川が野末に対して言ったセリフです。
お互いを大切に想い合うからこそ出てくるすれ違いや喧嘩…
そういったものをプラスに捉えて、沢山喧嘩して沢山仲直りしようと言う外川の考え方がとても素敵です。
好きな人と恋人になると楽しいことばかりじゃない…
でもぶつかり合うことで絆を深め、唯一無二の存在になっていく。
お互い納得しないことをどう解決していくのか話し合いながら、これから先の未来をどう進んでいくのかを考える。
苦悩を一緒に乗り越えようとこのセリフを口にする外川と、それを受け入れる野末2人の愛が尊くて幸せな気持ちになります!
なつめくんはなんでもしってる
「おれ全部知っておきたくて、葉ちゃんのこと監視してたの、朝から晩まで毎日ずっと一年中」
幼馴染の葉介のことが好きすぎるあまりストーカー化してしまった棗。
それが本人にバレてしまった際に棗が葉介に対して言ったセリフです。
冴えない高校生の葉介はイケメンで異性にモテる棗と幼馴染。
棗は葉介の1番の理解者で、いつだって欲しい物や言葉をくれる優しい棗とつるんでいました。
しかしある日、棗が葉介のストーカーであることが判明!
棗の部屋には葉介の物や写真が沢山あって、葉介は棗のやってることは異常だ!とドン引きします。
でも葉介にストーカーだとバレても棗は動じない!
自分がどれだけ葉介のことが好きかこのセリフと共に伝えるシーンにドキドキしながら胸がギュッと熱くなります!
月に吠える犬
「…アンタは親父のことが好きなんだな…」
「晃さん…俺じゃ…ダメですか…?」
育ての親であるヤクザの晃に対して密かに想いを寄せている律。
そんな中で、晃が自分の死んだ父親のことが好きだったと知った律が晃に対して言ったセリフです。
家族のような関係を築いてきた2人ですが、実は律は晃のことが好き。
その気持ちを隠してきた律ですが、ある日律の父親の形見である拳銃で晃が1人エッチしている場面に遭遇!
晃が自分の父親のことが好きだったことを知ります。
気持ちが抑えられなくなった律は晃にこのセリフを言うんですが、律の切実な想いが心の底から伝わってきてヤバい!
好きだった相手が自分の父親に恋していた時の切なさ…
それでも自分を好きになってと律の止まらない激情に惹き込まれます!
カーストヘヴン
「僕に深い深い傷をつけた君を一生許さない。どんなに逃げようとしたって、地獄の果てまで追いかけて不幸にしてやる。」
巽に裏切られた仙崎が巽に向かって言ったセリフです。
轢かれたレールの上で真面目に生きてきた巽は、仙崎と出会い激しい恋に溺れます。
巽は仙崎の愛をひたすらに求め、また仙崎も巽の全てを求めていく。
そんな中、仙崎は巽に2人で生きていこうと誘うんですが、巽は今の生活や家族を捨てられず仙崎と離別の道を歩むことを選びます。
そして巽を愛する気持ちが強すぎるあまり、仙崎は去り際にこのセリフを巽にぶつけるんです。
一生不幸にしてやるというセリフは巽にとって仙崎の愛を感じられる言葉。
別の道を歩みながらもお互いに依存し愛し合う2人の関係性がエモい!と思わせてくれます!
嵐のあと
「俺はね、榊さんといると楽しいんだ、また会いたいっていつも思う」
「少しぐらいは、俺とあなたの気持ちが重なる可能性も考えてみてよ」
ノンケの岡田のことが好きなゲイの榊は、傷つくのが怖くて岡田から逃げようとします。
そんな榊に対して岡田が言ったセリフです。
ノンケに本気になっていつか傷つくのは自分…振られることに怯える榊は岡田を避けようとします。
しかし榊に想いを寄せられていると知った岡田は榊と向き合おうとするんです。
岡田の気持ちを勝手に想像して、自分を好きになるわけないと思い込んでる榊。
そんな榊に対して岡田が言ったセリフがとても素敵で、同性と恋をする覚悟が出来ている岡田の男らしさがとても良いんです!
お互いの想いをぶつけ合うシーンが秀逸なので、恋っていいな…と思わずにはいられません!
優男とサディスティック
「こっちは永遠に忘れないんだからな!」
ストーカーを辞めると言う高瀬に対して吉野が言ったセリフです。
同級生の高瀬に堂々とつきまとわれ、ストーカーをされていた吉野。
辞めろと言ってもストーカーを辞めない高瀬に慣れ始めた矢先、高瀬は両親にストーカーしていることがバレてしまったせいで吉野に付き纏うのを辞めざるおえなくなりました。
何度辞めろと言っても聞かなかった高瀬の自分勝手さに振り回されつつも、好きだ好きだと言われ続けて高瀬のことが忘れられなくなってしまった吉野。
いつの間にか高瀬にハマってしまい、吉野の中で嫌いだった高瀬が特別な存在になっていたという衝撃がこのセリフに込められている所がグッと心に響きました。
あとがき:エモいBL名言集
以上「心が揺さぶられるBL名言」について紹介させて頂きました。
改めて振り返ると、人の心を揺さぶるBLはドラマティックなものばかりですね。
登場人物達の気持ちが伝わってくると、物語に深みが出て面白いなぁと思いました。
今回は一部を紹介しましたが、他にも様々なシチュエーションで心を揺さぶられるセリフは沢山あります。
紹介したものを参考にしながら自分なりに開拓して、お気に入りの一冊を見つけてみてはどうでしょうか。