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ファンタジー要素が盛りだくさんのオススメBL漫画43選!

6月 6, 2021

こんにちは、エルラベルです!

今回はファンタジー要素が盛りだくさんのBL漫画を紹介していきます!

異世界系のファンタジーものから擬人化もののファンタジーものまで様々なBL漫画を集めてみました。

どの作品も普通のBLものとは違って独創的なストーリーとなっているので、普通のBLものに飽きた方二は特にオススメです!

忙しない日常から離れて非日常にドップリと浸かっちゃって下さい(笑)

それでは、行ってみよう!

おすすめBL漫画100選

【2021年版】おすすめBL漫画100選!絶対にハマる名作ボーイズラブ!

今回はおすすめのBL漫画100選を厳選して紹介していきます! 一口にBL(ボーイズラブ)漫画言っても、王道の青春ものからオメガバース設定のものまで、様々なジャンルの作品を集めてみました! 男性キャラク ...

ファンタジー系のBL漫画

愛の巣へ落ちろ!

タランチュラ×シジミチョウの擬人化ラブ!

ロウクラスのツバメシジミ出身の青木翼は、ハイクラスばかりが通うエリート学校・星北学園に入学することになる。翼はハイクラス種の御曹司で、タランチュラ出身の七雲澄也に憧れて学校に入ったのだった。ロウクラスを見下すハイクラスばかりだが、優しい先輩や同室の子にも恵まれてなんとかやっていけるかもと安心する翼。そんな中、食堂でお昼を食べていた翼の前に現れたのは、ずっと憧れ続けていた澄也だった!思わず話しかける翼だが、澄也の反応は悪くシジミチョウは嫌いだと言われてしまう。落ち込む翼だが、運悪く澄也の巣に引っかかってしまい…

感想

こちら人気BL小説「愛の巣へ落ちろ!」のコミカライズ版になっています。虫の擬人化作品なので、虫の生態や特徴なども所々描かれていて、普段とは違ったBLが読めるところがとても面白い作品です!シジミチョウ出身の翼は体が弱く短命という運命を背負った可哀想な子なんですが、それでも前を向き力強く生きる彼の強さに胸を打たれます。そんな翼に対して攻めの澄也は俺様で傲慢。翼はうっかりタランチュラの澄也の巣に引っかかって襲われるんですが、意外にもエッチが優しいというギャップが萌えます!擬人化好きの方にぴったりの作品です!

 

アサリと俺

アサリの触手でイカされまくり!?

潮干狩りに来ていた大学生の葵は、しつこいナンパから逃れる最中に誰もいない穴場スポットを発見する。しかしそこで葵は未知の生物が潜んでいることに気が付く。触手のようなものを引っ張ってみると、中から出てきたのは美青年のアサリ(の付喪神のようなもの)だった!人間同士のセックスに興味があったアサリは、突然葵にセックスがしたいと迫ってくる。勿論拒絶する葵だったが、アサリの触手に捕まり身動きが取れなくなる。アサリの手管に翻弄される葵はそのまま体を委ねてしまい、挙げ句の果てにはアサリに懐柔されて同棲するハメになって!?

感想

アサリ×大学生というぶっ飛び設定から既に面白いんですが、爆笑必須ギャグ要素強めで触手で繰り広げるにゅるにゅるエロてんこ盛りというインパクトありすぎる内容が凄い(笑)!ただ面白いだけじゃなくてキャラが魅力的なところも良い!人間達のセックスに興味を持って葵に迫りまくりアサリと、そんなアサリに絆される葵。ずっと1人で寂しい思いをしてきたアサリが葵と出会い、葵のことが好きで大切でたまらない!っていうのが伝わってきて凄くキュンキュンします!何も考えずに笑えるBLが読みたい方におすすめしたいですが、面白いだけじゃなくて意外と純愛なところも見どころです!

 

いけにえもんぜんばらい

大蛇に食べてもらうために奮闘する七生の末路は!?

名家に生まれ、小さい頃から生贄として育てられてきた渦巻七生。七生は111年目の契約更新のもと、供物として自らを食べてもらうために神様の元を訪れる。しかし神様として出てきたのは人間界にすっかり溶け込んでしまった大蛇で、スローライフを満喫していた大蛇は生贄など不要と言って七生を門前払いしてしまう!神に身を捧げるため、生贄として育てられた七生は納得できず、大蛇の家に押し入ることに。なんとか説得を試みるものの、二人の意見は平行線で大蛇は全く七生を食べようとしない。食べてもらえるまで帰らないと決めた七生は、大蛇と同居生活を始めることになり!?

感想

人間界に染まりきって人間らしく生きる大蛇と、生贄として育ち大蛇に食べてほしくて奮闘する七生。生贄や供物などシリアスそうな内容に見えますが、中身はコミカルでテンポも良いので面白いです!大蛇に食べてほしくて奮闘する七生の必死さ…というかアホっぷりと、人間食うなんてないわ…と思ってる大蛇の温度差に思わずクスっとさせられ、かと思いきや初心で健気な七生に迫りまくる大蛇(しかも絶倫)との濃厚なエロシーンもしっかり見られてキュンキュンドキドキさせられます!噛み合わない二人がどうやって恋におちていくのか見どころです!

 

一生俺に憑いてこい!

ナルシストリーマンと地縛霊のドタバタラブコメディ!

イケメンサラリーマンの月尚は、新しい新居に引っ越してきたばかり。しかしそこには、天然でゲイの地縛霊・昴が住み着いていた。早く一人暮らしを満喫したい月尚は、昴をお祓いしようとするが、お願いを聞いてくれたらこの部屋から出て行くと言われる。そのお願い事とは、一度でいいから男の人に抱かれてみたいというものだった。女の子が大好きな月尚は絶対に抱けないと拒否しますが、昴は月尚に抱いて欲しいと縋り付き諦めません。あまりの必死さにお祓いはやめておこうと思う月尚だが、その日を境に昴のセックスアピールが止まらず…!?

感想

ナルシストリーマンと地縛霊のセックス攻防戦がコミカルに描かれていてめちゃくちゃ面白い!地縛霊の昴なんですが全然話が通じなくて(笑)普通ナルシストキャラっていじられることが多いと思うけど、ナルシストな月尚が思わずツッコミ側に回ってしまうほど昴が自由すぎる!そしてピュアすぎて可愛いんですよね!月尚もなんだかんだ面倒見が良いので昴の相手をしてあげるんですが、いつの間にか恋に落ちてるというね…だんだん恋を自覚していく月尚にキュンキュンしました。思わずほっこりさせられるシーンもあり、良い意味で期待を裏切ってくれる作品でした!

 

一方その頃

悪のそしきで繰り広げる部下とボスのマジカルラブ!

悪のそしきで働く黒石は、魔法少女に仕事の邪魔ばかりされている。人の欲望を回収する仕事をしているが、魔法少女のせいで仕事がうまくいっていなかった。そんな黒石の職場には、赤屋春馬という優秀な技術担当がいる。欲望を回収するため様々な装置を作っているが、少しズレた性格をしている。そんな赤屋からある日、新しい欲望収集機を作ったと報告を受ける黒石。しかし赤屋から見せられたのは、セックスをしないと出られない部屋だった!しかも黒石は、誤って赤屋と部屋に閉じ込められてしまった!窮地に陥った黒石は意を決して赤屋に抱かれる覚悟をするが…

感想

魔法少女に出てくる悪の組織側が主役という一風変わった設定ですが、ボスである黒石が良い大人なのにちょろくて可愛いすぎる!部下の赤屋の策略的な攻めっぷりも最高なんですが、気づけば赤屋の掌の上で転がされてる黒石という2人の関係性がとても萌えました!ギャグも面白いし話がテンポよく進むところも良かった!そして欲望を回収する会社なのでエロに関しては文句なしにエロいです(笑)セックスしないと出られない部屋や触手ローションなど、ファンタジーだからこそニッチなプレイを拝めることが出来ます!悪の組織のボスがエロエロに抱かれる姿が見たい方に是非オススメ!

 

飢えた獣の手懐け方

15年来の親友は吸血鬼!?一途攻めと強気受けの吸血鬼ラブストーリー

隆文には弘樹という親友がいる。弘樹とは15年以上の付き合いがある隆文だが、秘密主義者で突然音信不通になることも多い弘樹に、隆文は振り回される日々を過ごしていた。ある日隆文は、酔っ払った弘樹を家に連れて帰ることになるが、家に入れた途端、酔っぱらった弘樹から突然キスをされ唇を噛まれてしまう。今までの鬱憤が積もりに積もった隆文は反射的に弘樹の顔面を殴るが、我に帰った弘樹から衝撃の言葉が。それは自分は吸血鬼で、隆文も吸血鬼になってしまったということ。突然の告白に思考が追いつかない隆文だが、弘樹の言葉は真実のようで!?

感想

吸血鬼を題材にしたファンタジーBLですが、設定やストーリーが凝りまくってるので読めば読むほどハマってしまいます!ドラマを見てるようなストーリー展開の中にちゃんとBがLしてるので、終始ハラハラドキドキさせられて面白い!出てくるキャラがみんな個性的でイケメンなところも良い。主役2人の純愛も好きですが、個人的にはエリアン(攻めのお父さん)と祐介(攻め受けの友達)のアダルトカップルが好きですね!駆け引きだったりじわじわ恋を自覚していく過程など、どんどん引き込まれてしまいます。骨太なBLが読みたい人には是非読んでほしい作品です!

 

鬼とアクマの共同性活

エッチで笑える!ちょっとマニアック?異種間萌!

会社の近くに引っ越してきた社畜「鬼塚」は、ものすごく強面だった。それはもう鬼も逃げ出す鬼面相。荷ほどき中一息ついて新居の床に寝転がっていると、妙な人影が…?それはこの家に憑く(?)サキュバス「イツキ」だった。イツキは鬼塚に出て行けと迫る。出て行かないなら服従させてやる!と意気込むが諸事情によりかなわず……?強気に出てもビビリのイツキは、鬼塚の顔を見ただけで縮み上がって悲鳴を上げて逃げてしまう。鬼塚はいたって普通の表情をしているつもりなのに。そんな鬼塚家に、謎の配達員がインターフォンを鳴らして……?人間と悪魔のエッチなドタバタラブコメ。

感想

ちょっとマニアックな感じがとても刺激的です。とにかく始終コメディなのが私はすごく読みやすかったです!コメディだけど、エッチさもしっかりあって、イツキがやらしくて可愛い!喜んでいるときのまん丸お目目キラキラが綺麗!よかったねぇー!って撫でたくなります。鬼塚……すごくいい人なのに強面なばっかりに…すごく面白く……(笑)バターンと倒れてイツキを釣るところが最高です。でも読んでいくうちに鬼塚もめちゃくちゃ格好良くて。訪問者の彼の性壁の吹っ切れ具合もすごい。部位で化けさせていくのが斬新だと思いました。豚にされちゃったイツキのフォルム……さすがねてる先生、愛したくなる造形です。

 

彼方此方で逢いましょう

鏡の向こう側で出会ったのは、褐色系美形王子!

由緒正しい華道の家元・仙波家の次期当主として期待されている沙羅。周りからの期待とは裏腹に、自分自身を平凡で退屈な人間だと思っている沙羅は、こんな自分が家を継ぐことに悩む日々を送っていた。年に一度の仙波が主催する大きな花展が迫る中、沙羅が離れで花を生けていると突然鏡の中をすり抜けて、別世界に行ってしまう!びっくりする沙羅の目の前に現れたのは、美しい褐色姿でその国の次期国王だと名乗る青年だった。戸惑いつつも鏡を通してお互いの世界を行き来し交流を深めていく2人。境遇が似ている2人は互いに惹かれあっていき…

感想

2人の抱える苦悩や悩みにスポットが当たっているので、ただの異世界ファンタジーものだろと思って読み進めると良い意味で期待を裏切ってきます。受けの沙羅は次期当主としてのプレッシャーや期待を背負う和装美人。攻めのシャーラは次期国王として崇められ、どこか寂しい思いをしている美形青年。生まれも育った環境も違う2人の青年が出会ったことで成長し、惹かれあって恋に落ちていく…とても繊細で美しいお話でした!特に攻めのシャーラがスパダリでめちゃくちゃかっこいいんですが、物語の終盤にあるシャーラから沙羅へのロマンチックすぎる求愛がもう胸熱すぎる…!異世界ものが苦手な方にもおすすめできます!

 

叶わぬ恋の結び方

運命の相手じゃない彼との恋

縁切り屋をやっている神沢薫には、他人の赤い糸が見える。それを見ることも切ることもできる薫だが、自分自身にはその赤い糸は存在していない。そんな薫はある日、仕事でサラリーマンの原と出会った。ストーカー被害に悩まされている彼は、縁切り屋の薫に依頼をお願いしたのだった。初めは薫の能力を信じきれていない様子の原だったが、気づけ薫のことが気になるようになる。そして薫のことが好きだと告白した原だったが、薫は自分自身に赤い糸が無いせいで誰とも付き合う気がなかった。それでもグイグイ迫ってくる原に薫はある提案をするのだが…

感想

サラリーマンと縁切り屋という若干ファンタジー要素が入ってますが、赤い糸が見える特殊能力を持っている薫の悩みや葛藤が読んでて胸に突き刺さりました。自分には赤い糸がないからと恋に臆病になっている薫。見ててとても切なくて、どうすれば彼は幸せになれるんだろうと考えてしまいました。でも原さんがそんな薫を心の底から愛してくれてて、愛情をたっぷり注いで薫とのこれからのことを考えたりしてくれてる姿がとても素敵でした。包容力があって、臆病な薫から突き放されても諦めない原がめちゃくちゃかっこよかった!共に困難を乗り越えていく2人に胸いっぱいです!

 

君と美味しい愛のコトノハ

言葉を食べるヨーカイと恋愛未経験大学生の恋!

恋愛を拗らせまくってる大学生・真が、夜の公園で「愛してる」と言いながら告白のイメトレをしていたら、小さい男の子が現れる。その場で倒れてしまった男の子・シロを家に連れて帰る真だったが、シロは言葉を食べるヨーカイだった。シロは真のイイ言葉を食べてすくすく育ち、1週間も経つと立派な青年に成長していった。言葉をねだったりスキンシップが多いシロだが、恋愛未経験で男が好きな真にとって、シロから懐かれることは刺激が多すぎるものだった。ある時浴室でシャワーを浴びる真を求めて一緒に入ってくるシロ。するとシロは真の体を触り始めて…

感想

言葉を食べるヨーカイという珍しい設定も面白いですが、人間とヨーカイの温かく優しい恋にほっこり癒されました!恋愛未経験の童貞、男が好きだという理由から恋愛を拗らせている真。恋人が欲しいけどカムアウトしてる訳でもなく、悶々とする日々を送ってるわけですが、そんな真の前に突然現れたヨーカイのシロは、真に懐き甘えたり抱きしめたりと凄く可愛いんです。真のことが好き好き!っていうオーラが全開。ただ可愛いだけじゃなくて、シロが傷ついたり落ち込んだりしたら守ってくれる優しさもあり、2人の関係性がとても素敵な作品でした。甘エロが読みたいなぁと思った人に是非おすすめしたい!

 

九尾の狐となまぐさ坊主

妖怪と僧侶のハートフルラブコメ!

キャバクラ・ギャンブル大好きな僧侶の円楷は、お金の使い過ぎで家賃も払えないほどのピンチに陥っていた。どうしようかと悩んでいた円楷の元に、呪いを解く依頼が舞い込んでくる。何の力もない円楷だが、お金に目が眩み承諾してしまう。呪いの元となっている殺生石を処分しようとした円楷の前に現れたのは、美しい九尾の狐・玉嵐だった。人の身勝手さから石に封印されていた玉嵐。しかも霊力が残り少なく、もうじき死んでしまうと聞かされる。玉嵐が助かる方法…それは快楽によって人が放つ「気」。それを聞いた円楷は玉嵐を助けるため、自分の体を使えと服を脱ぎ始めて!?

感想

なまぐさ僧侶の円楷と美しい妖怪の玉嵐。見た目も性格も全て真逆な2人ですが、共に同じ時間を過ごし、少しずつ変化していく気持ちの描写が見ててとても面白い作品です!そして妖怪である玉嵐が平伏したくなるほどの美しさ…(笑)人間の姿も素敵だし、本来の姿になった時の尻尾のモフモフ具合がたまりません!絵が綺麗なので、いやらしくなりすぎないエッチシーンが多めなところも良かった!円楷も玉嵐もとても良いキャラで、愛を知りお互いを想い合う気持ちに胸が暖かくなります。ギャグ・シリアス・ラブ、全てのバランスが絶妙にマッチしてます。

 

クロネコ彼氏のアソビ方

トラウマを抱える真悟が出会ったのは、人気実力派俳優の圭一で…

黒猫に化けられる人間の真悟は、仕事もそこそこ気が向いたら適当な相手と遊ぶ自由気ままな生活を送っている。そんな真悟が撮影用セット専門の業者で働き仕事をこなしていると、そこの現場には超人気実力派俳優の賀神圭一がいた。しかも圭一は何故か真悟のことを気に入り、名前を聞いたり話しかけたり、ちょっかいばかりかけてくる。撮影の打ち上げで無理矢理飲み会に誘われる真悟。そんな真吾に賀神が飲み物を差し出してきた。しかしそれにはマタタビが入っており、真悟はそのまま眠ってしまった。真悟が目を覚ますと目の前には賀神の姿が、しかも無理矢理犯されている最中で!?

感想

あるトラウマのせいで自由きままなセックスライフを楽しんでいた真悟。そんな真悟に惹かれていくのは人気No. 1の若手実力派俳優・圭一。人と向き合うことに臆病になっている真悟は圭一から逃げまくり。でもそんな真悟をとことん追いかける圭一の執着がもう素晴らしいに尽きる!肉食獣が獲物を捉えるが如く、しつこいくらい真悟を欲して心も体も求める。とにかくグイグイ攻めていく圭一が素敵で、意地っ張りな真悟が少しずつ気持ちを緩めていく仮定も見ててニヤニヤしてしまいます!そして本作の見どころはなんといってもエロ!美しい肉体が絡み合う濃厚エロが何度も拝めるので、エロ好きにはたまらない満足できる一冊となってます!

 

コヨーテ

人間×人狼の禁断の恋

バーでピアニストとして働くマレーネは、いつも自分のピアノを聴きに来る客・リリーに恋をしている。お互いの素性は何も知らず、リリーを見かけたら口説こうとするマレーネ。しかしリリーはなかなか素直になってくれなかった。ある夜、マレーネとリリーは一緒にお酒を飲むことになるが、目を離した隙にリリーはいなくなってしまった。マレーネが後を追うと、リリーの様子が何やらおかしいことに気づく。実はリリーはヴァラヴォルフという人狼で、発情期が来ていたのだった。リリーの苦しそうな姿を見たマレーネは、リリーの相手がしたいと誘ってきて!?

感想

マフィアのマレーネと人狼のリリー…お互いに対立する中、敵に恋してしまうというまるで「ロミジュリ」のような禁断の純愛がとてつもなく魅力的に描かれています!出てくる登場人物もめちゃくちゃ良くて、リリーを口説くマレーネの色気や、素直になれないリリーの表情や仕草が美しくて素晴らしい!ストーリーは面白いし絵がとても綺麗なので、駆け引きやエロシーンなどとにかく無駄がなく楽しめます!続きものなので先の読めない展開にハラハラドキドキ…早くくっついて!と思いながらもなかなか結ばれない二人の関係がどうなるのか最後まで見届けたくなります!

 

コンクリート・ガーデン

天使と人間、唯一無二の存在に出会えた二人の結末とは…

高校を卒業したばかりの樫井清春は、とある研究所で朱鷺と呼ばれる天使と友達になる仕事を任せられる。大きなドーム形の施設で、セキュリティ万全で常に監視されている朱鷺。朱鷺は人間のような出立ちをしていて、清春は初対面ながらも分かり合えるよう彼に歩み寄ることに決めた。しかし朱鷺は人間が作った大量破壊兵器で、人間を喰う天使だと知った清春は驚きショックを受けてしまう。人間を喰べないでほしいとお願いする清春だが、人間が牛や豚を食べるのと一緒だと朱鷺に論破されてしまう。しかし清春は諦めず、朱鷺と話し合いを重ねていくが…

感想

天使と人間の物語なんですが、正直BLに括るだけでは勿体無いくらい壮大なSF作品となってるので、さすが寿先生と思わせられるくらい読み応えばっちりのお話でした。天使と呼ばれる朱鷺は人間を喰べるという残酷な生き物なんですが、そんな彼にびびりながらも歩み寄る根が優しい清春。しかし朱鷺にそうさせているのは同じ人間だという残酷さを孕んだ内容です。最強兵器として彼を利用する人間と、それを目の当たりにした清春。どうして人間を喰べたらダメなのか?という問いかけに対し、清春が出した答えも良かったです。めちゃくちゃ奥深くて考えさせられる良質な作品です!

 

さよなら、おとこのこ

ある朝目覚めると、子供の姿になっていた!?

小劇団に身を置きながらアルバイトを掛け持ちしている灰島かなでは、恋人の桑田勇紀と同棲している。仲睦まじくラブラブな生活を送っていた二人だったが、ある朝かなでが目覚めるとかなでの体に異変が起きていた。なんとかなでの体が子供の姿になっていたのだった!前日まではお互いの体を貪りあっていた二人。元の成人男性の体に戻りたいのに、どうすればよいのかわからず途方に暮れてしまう。しかもそこへ勇紀の弟・裕太が現れ、暫くの間家に泊めてほしいと言ってきた。かなでは自分が勇紀の恋人だと言うことを隠し、三人の同居生活が始まるのだが…

感想

ゲイカップルの片方がある朝目覚めると、子供の姿になっていたという非日常系ファンタジーのようなお話。どうして子供になったのか?どうすれば大人になるのか?様々な疑問が浮かび上がる中、ストーリーが進むにつれてミステリー要素が強くなっていき、少しずつ不穏な空気を纏い始めます。ショタものの面白ファンタジー系のお話かと思いきや、人間関係や家族や愛など…最終的には様々な感情が出てきてとても深い物語となってます。かなでの体は戻るのか?勇紀とかなでの関係はどうなるのか?…設定が独特で複雑ですが、夢中で読んでしまうほど面白いです!

 

スプーンが曲がったら

問題児DK×超能力持ちDKのピュアラブストーリー!

態度が悪いせいで周りから問題児だと思われている星子友輝は、ある時校舎裏で1人キャッチボールをしていたら誤って窓ガラスを割ってしまう。そして気がつくと、その場に居合わせたクラスメイトの朝井日昴と一緒に、何故か隣町に瞬間移動してしまっていた!突然の出来事に驚きを隠せない友輝に対して、日昴はいたって冷静な反応を見せる。日昴とあまり話したことがない友輝だったが、高校生にもなってバスの乗り方がわからないと言う日昴を連れて学校に戻ることに。少しずつ会話をするようになる2人だが、実は瞬間移動したのは日昴の超能力のせいだと言うことがわかり!?

感想

問題児な攻め・友輝と、超能力持ちの受け・日昴があることがきっかけで絡んでいくんですが、超能力ってこんなにキュンキュンさせてくれるの!?っていうくらいめちゃくちゃ萌える!攻めも受けも凄くピュアで、お互いを大切に想い合いながら恋する姿がほんとに可愛い!特に受けの日昴は超能力がバレないように静かに目立たないようにと生きてきたわけですが、友輝によって揺さぶられる自分の感情が無意識に超能力に現れ、雪を降らせたり花を咲かせたりするところがとてつもなく可愛い!素直で優しくて真っ直ぐな2人、永遠に愛でていられます!恋する2人を眺めるだけで幸せな気持ちにさせてくれる作品でした!

 

SEX PISTOLS

男も子供が産める世界で恋する男達のオムニバスラブファンタジー

免許取り立ての平凡な高校生・円谷ノリ夫は、バイク事故に合い足を骨折してしまった。するとその事故をきっかけに、今まで見えなかったものが見えるようになる。それは周囲の人間が動物に見えるようになってしまったのだ。いわゆる班類に目覚めてしまったノリ夫は希少な先祖返りだということがわかり、色んな人から求愛を受けるようになる。そんなノリ夫が出会ったのが、俺様で傲慢な班目国政という男。希少な先祖返りであるノリ夫を見た国政は、自分の子供を孕ませると言い振り回されるようになる。男なのに妊娠!?とびっくりするノリ夫だが…

感想

オメガバーズの先駆けとも言われている本作。男も妊娠できる世界で繰り広げるめちゃくちゃ濃厚なストーリーと恋物語。本作の見どころは何と言っても出てくる攻めが皆んなカッコ良いところ!超絶イケメン、金持ち、傲慢は当たり前、そして性奔放な世界なのでクズが多い(笑)なのにどのキャラもカッコ良すぎてキュンキュンしてしまう不思議…!良い意味でクズ攻めにここまで心を奪われたのは初めてです!約一巻一カプ出てくるくらいにカップルの種類が豊富なんですが、どのカプも魅力的なのでお気に入りのカプが出てくる事間違いなし!数あるロングシリーズ作品で上位に入るほどの傑作。

 

タッチ・ミー・アゲイン

腐れ縁だった遠田と押切に変化が…!?

10年目の腐れ縁に突入した親友の遠田と押切。押切は遠田の面倒を見るために、毎日遠田の家を訪れて世話をしている。そんな二人は7年前のある夜、一度だけ体の関係を持ったことがあった。遠田に迫られて抱かれてしまった押切は、その夜の出来事を未だに忘れられずにいた。そして遠田の方も、何事も無かったかのような顔をして親友のフリをし続けている。お互いにその時のことを触れられず、適度な距離感を保ったまま歳月が過ぎていくが、本心を知りたいと思いつつもなかなか前に進めずにいた。しかしある時から、押切が突然音信不通になってしまい…!?

感想

一度抱き合った関係から先に進むことができずにひたすら悶々とした日々を過ごす遠田と押切。好きだけど相手に気持ちを言えないもどかしさや、親友のフリをしつつも日常の中で相手への好意が見え隠れする二人にめちゃくちゃキュンキュンしました!雰囲気がオシャレだし、読めば読むほど味が出てくる作品。そして両片想いだから、もだもだしてる二人を見てるだけで微笑ましくてニヤニヤしてしまう(笑)セリフや心理描写のワードセンスも抜群なのでとても魅力的です。表題作他、様々な短編のお話が読むことができるので、お得感満載の内容になってます!

 

だって、美味しいのが悪い。

ある朝目覚めると、夢を食べる男が現れた!?

自分はつまらない男だと自負する鈴木が、ある朝目を覚ますと、目の前に見知らぬ男が現れた。空き巣か強盗か…警察を呼ぼうとする鈴木だったが、男は鈴木の夢を食べていたのだと言う。ヤバいやつだと思う鈴木だが、男は不味いコーヒーを入れてその場を去っていった。その夜、警戒してドアチェーンをかけて眠りにつく鈴木だったが、次の日の朝も男は鈴木の前に現れる。夢を食べに来たとまたしても意味不明なことを言う男に振り回される鈴木。しかし男から、鈴木の夢はキラキラしていて美味しいと言われたことで、少しずつ意識するようになって…

感想

表題作の他に4作品のお話が読める短編集。表題作も面白かったですが、個人的にはタバコから始まる大人の男達の恋がとても好きでした。失恋したと嘘をついて、好きな人の気を引くという可愛い藤沢。そして実は藤沢のことが好きで密かに狙っていた湯浅との駆け引きが最高にドキドキします!藤沢が自分のこと好きなんじゃん、とわかった後に自分のペースに持ち込む湯浅。そして湯浅のペースにのまれた瞬間、顔を赤くして戸惑う藤沢。大の大人が見せる隙や仕草、二人の間に漂う色っぽさがとても素敵でした!独特な雰囲気のあるストーリーと絵柄がとても魅力的な短編集です!

 

だってまおうさまは彼が嫌い

勇者と魔王のギャグエロセックス攻防戦!

町の便利屋さんで働く眞王は「魔王」の末裔。眞王は目が合っただけで人に愛される特殊な体質を持っていた。変な体質に悩まされる眞王だったが、そんな彼の元にある日「勇者」と名乗る男・神子が現れる。神子は「魔王」を征服するために、眞王の元に現れたのだった。興味がない眞王は征服すればいいと投げやりな様子だが、身も心も征服しなければ結果がでないと言う。手っ取り早く身も心も征服する方法…神子側が提案したのが、神子が眞王を抱くというものだった!男に抱かれるなんて嫌だと抵抗する眞王だったが、神子と強引に共同生活をすることになって!?

感想

魔王を征服するために抱かれろ!という神子と、勇者を下僕化してやる!と思いつつなんだかんだ神子に流されてしまう眞王の攻防戦がめちゃくちゃ面白い(笑)眞王がめっちゃツンデレで見てるだけでも可愛いんですが、抵抗しても反抗しても全て神子の掌の上で転がされてるんですよね。人の話聞かない上にグイグイ迫る神子に翻弄されまくりな眞王。なかなか素直になれない受けが、ほだされていつのまにか攻めを好きになってしまうというシチュが良かったです!ギャグありエロありで、二人でわちゃわちゃしてる感じが可愛くてずっと愛でていられます!

 

食べてもおいしくありません

鬼と人間の捕食ラブコメディ!

鬼と人間が共存する世界で、人口が少ない人間は希少だと言われていた。そんな中、高校生の日和は自分が人間だということを隠して生きていた。ある日日和は、同級生で巨ツノの持ち主である穂高が具合悪そうな場面に遭遇し、保健室に連れて行ってあげることに。しかしそのことがきっかけで、穂高に日和が人間であることがバレてしまった!日和は鬼を惹きつける匂いを持っており、我慢出来なくなった穂高は日和に無理矢理キスをしてしまう。日和の匂いを嗅いだり舐めたりを繰り返す穂高。人間だとバラされたくない日和は、穂高の言うことを聞くことになるのだが…

感想

鬼×人間というファンタジー設定ですが、普通の学園モノの中に鬼がいるだけなので、現実離れしすぎてない内容だったので読みやすかったです!鬼の中でハイスペの部類に入ってる穂高ですが、彼が無自覚に日和に執着しているところが面白かった!そんな彼に振り回される穂高も、不憫だなぉと思いながらも可愛いし(笑)そして常にじゃれあってる2人にニヤニヤしっぱなし!離せ!と言ってる日和を抱き寄せて、体中カプカプする穂高が最高でした!2人がイチャイチャしてる姿をただただ眺めるだけで癒されます。巨ツノと貧ツノには笑っちゃいました(笑)

 

月と狼

引っ越し先のお隣さんは…狼!?

初めての一人暮らしをするため、都内に引っ越してきたスポーツインストラクターの葵。葵の家の隣には、翻訳家でオオカミーン族のウゥが住んでいた。ある日仕事が終わり、電車で家に帰る途中偶然隣人のウゥと出会い、ラーメンを一緒に食べることになる。仕事や慣れない生活によって忙しい日々を過ごす中、お疲れ気味の葵を励まし優しく接してくれるウゥ。その日を境に友達になった2人は、言語の違いを物ともせずどんどん仲良くなっていきます。家に行ったり一緒に映画を観たり、同じ時間を過ごすことが多くなった2人は、いつしか互いに特別な感情を持ち始めて…

感想

めちゃくちゃエロいしとてつもなくエロが濃厚!狼のウゥの体格は言うまでもなくデカくて立派でムチムチしてるんですが、受けの葵もスポーツインストラクターをやってるだけあり、結構がっちりしてます。そんな2人のHシーンは、汁気も多くプレイも激しめなのでとても迫力があります!ウゥが色々と大きいので(笑)葵の体が心配でしたが、終始気持ちよさそうにしてるので全く問題無かった!寧ろもっと欲しい!と思うくらいHな子なので、個人的には葵のような子大好きですね(笑)表題作以外にも2つのお話が読めるのでお得感もあり良かったです。

 

Devil Life

便利屋ソロモンの悪魔ライフ!

とある世界で凄腕召喚術を持つソロモン王は、七十二体の悪魔を封印していた。しかしそのうちの一体である悪魔・ベリアルが脱走したことで、忙しいソロモン王の代わりにマルコシアスが下界でベリアルを探す羽目となった。人間界にやってきたベリアルはほんの2週間で、数千の人間を堕落させ破滅に追い込んでいた。しかも淫魔のベリアルは体を使って人間を虜にすることもあり、その人間の末路は見るに堪えないものとなっていた。残酷で美しいベリアルは五十七番目の悪魔・ホセと一緒に好き勝手していたが、とうとうソロモン王にバレてしまい!?

感想

流石SHOOWA先生という感じで独特の世界観がクセになる、安定の面白さが揃っていました。バイクで世界中を飛び回るソロモンはイケメンでかっこいいし、マルコシアスとの関係性も気になるし、一話ではベリアルを捕まえてお尻ぺんぺんする場面など笑っちゃいました(笑)ずっとハイテンションでたまに何言ってるかわからないマニアックなネタみたいなのもありますが、相変わらず読者を離さずグイグイ読ませていく感じが良いですね!爽快感があります!個性的なキャラも被りなどなく、様々な魅力ある男達を愛でることができます!SHOOWA先生にハズレ無しです。

 

ドラッグレス・セックス

フェロモン症が織りなすエッチで刺激的なラブストーリー!

性別を問わず患者自身に好意を持つ者に対して性的興奮を誘発させるというフェロモン症。堅物サラリーマンの桧木は、そのフェロモン症を発症している。自分に好意を抱く者にしか作用しないため、好かれるような性格でもないと思っている桧木は特に心配もしていなかった。しかし最近、オフィスデリで働く杉野に好かれていると実感している桧木。熱視線に怯え何かにつけて構ってくる杉野に、桧木は意識しないようにと思いつつも戸惑っていた。強い薬をもっと飲まなければいづれ彼になにかされてしまうかもと思っていた矢先、桧木は杉野に無理矢理トイレに連れ込まれて!?

感想

羅患者に好意を持つ者がひどく誘惑されてしまうフェロモン症。それを軸に様々なお話が展開されるオムニバス+2短編作品となっています。題材がエロいだけあって中身は超過激で最高にエロい!どのカップルも全く違うストーリーですが、濃厚で激しいエロはみんな共通なので、とにかくエロ好きは大満足できる内容となってます!ストーリーも面白くて個性的なキャラばかりなので、気にいるカップリングがきっと出てくるはず…!個人的にはオタク×ヤンキーの高校生カップルと、幼馴染の執着愛のお話がめちゃくちゃツボで良かったです!面白いので最後まで楽しく読めます!

 

ねこねこダーリン

もふもふと恋を一緒に味わえるBL作品!

ストレスが溜まってしまうと猫の姿になってしまう「猫成」という特性を持つ紗以は優等生で皆からのあこがれの的。そんな紗以に天敵という存在がいた。それは紗以とは幼馴染の関係である青山善治、彼は紗以が生活委員会の週番の日に限りいつも遅刻をしてくる。そんな善治にイライラさせられる紗以だったが、実はこの二人は昔は仲が良く、よく一緒にいたのだが、とある出来事をきっかけに二人は疎遠になってしまう。高校でやっと離れることが出来ると思った紗以だったが、善治も同じ学校に来ることになり、さらに最近になって善治は紗以にちょっかいをかけてくるようになり……。

感想

この物語の見所はまず、メインキャラクターの一部が猫になってしまうことです。同じ家族でもそれぞれ違う猫になるので、それぞれどんな猫になるのかを注目してみると面白いかもしれません。また、小さい頃の出来事がきっかけで紗以と善治が疎遠になってしまうのですが、そのある出来事がこの話の大きな注目点になっていきます。それを乗り越え、二人が和解し、恋に発展していく過程は非常にもどかしいのですが、二人の長年のすれ違いを経て今にたどり着いた事を思うと愛しくて堪りません!

 

年々彩々

孤独な男と死神の切なくも愛おしい日々。

時は江戸時代、めでたくて長寿になるようにと名前をつけられた寿限無(中略)長助。妻を看取り子を見送り、幕末や戦争を生き抜いてその名の通り長生きしている長介は、現代でホストをやっていた。身体も健康で死ぬ気配もない長介は、人の多い都会でひっそりと生きている。そんな長介は、第二次世界大戦で特攻隊に志願した際に見た死神と偶然街で再会する。生きることに疲れていた長介は命を取るように死神にお願いするが、そんなことできないと断られてしまう。しかし孤独な長介の心の拠り所は死神だけ…それから二人の不思議な交流が始まる。

感想

江戸で生まれ長生きするようにと名付けられた長介。愛する人を沢山見送り、死にたいのにずっと死ねずに現代でホストとして生きている長介の孤独さや寂しさがじわじわと胸に突き刺さるんですが、そんな可哀想な長介が出会ったのが昔見た死神。死神は実は昔貧乏神をやっていて、ある理由があって死神に転職したんですが、二人の共通するものは孤独や寂しさ…死ねない男と人の死に際に現れる死神との不思議な関係性がとても深みがあって心に残ります。秀良子先生は切なくて暖かい話の作り方がとても上手だなぁと再認識させてくれました。落語をモチーフにした独特な世界観がとても面白いです!

 

発情けもの日和

猫社会で繰り広げるほのぼのエロコメディ!

とある町の3丁目には雄猫しか住んでおらず、そこには陸王というボス猫がいる。長くボスの座に居座り続け、3丁目を守り続けている陸王は周りの猫達から慕われている。そんな陸王のボスの座を奪うため、勝負に挑み続けてるのはトラ次。トラ次は捨て猫として陸王に拾われ育てられて成猫になったばかり。小さい頃、トラ次達を守るために怪我をした陸王は、人間に連れ去られて去勢されてしまった。そのことで負い目を感じているトラ次は、陸王より強くなってこの町を守ることを心に決めていた。長年ボスの座にいてボロボロになった陸王を倒すのは簡単だった。しかし陸王を組み敷くと、トラ次は勃起してしまい!?

感想

本作は2つの猫カップルが読めるんですが、主役も含めてモブ猫モブ鼠など、出てくる生き物達が悶絶級の可愛さ!可愛い猫の姿とガチムチな人間の姿になった時のギャップも最高だし、猫の仕草や猫あるあるもちゃんと描かれているので、猫好きには満足の一冊だと思います!そしてイクヤス先生と言ったらエロに定評ありますが、猫達のエッチはめっちゃどエロでした(笑)ただエロだけじゃなくてお話もしっかりしているのでそこも安心。長年ボスの座についてる陸王に喧嘩を挑むトラ次。下克上ものですが、2匹の関係性が凄く良いです。猫社会の縄張り争いをこういう形で書くのかと感心してしまう面白さでした!

 

BARBARITIES

色男アダムと堅物ジョエルの異国の恋!

昔々の遠い国、違う世界の異国の地。国の宝と言われる司法卿の元に脅迫状が届き、その警護をすることになったアダム子爵。アダムは老若男女問わず全ての人間を虜にする色男で、様々な相手と逢引きばかりしている。そんな彼がある夜、パーティーで司法卿の甥であるジョエルと出会う。ジョエルは堅物で融通が聞かず、初対面のアダムと衝突するが、あるきっかけでアダムとジョエルが急接近!しかもアダムはジョエルに本気の恋をしてしまい、ジョエルを堕とすために全力で口説きにかかる!しかしいくらアダムが口説いても、ジョエルは全くなびかなくて!?

感想

老若男女にモテモテの美丈夫アダムが清々しいほどのチャラ男で、堅物すぎる真面目なジョエルとどうやってくっつくの!?と気になりながら読みました。序盤は全くアダムになびかないジョエルですが、少しずつアダムに絆されていきます。そしてジョエルに本気で恋をしたアダムがあの手この手でジョエルに迫るんですが、この二人の駆け引きがとても良い!アダムの一挙一動にウブなジョエルが顔を赤くしたり涙目になったりと翻弄される…でも簡単に堕ちないという二人の関係。これがとても美味しいんです!髭面の受けか…と読むのを迷う方もいるかと思いますが、そんなの気にならないくらいハマります(笑)

 

雛鳥たちは縛られたい

緊縛師と冴えないリーマンのちょっぴり刺激的な恋!

気弱で小柄な藤森雛太郎は、物心ついた頃から人の「分身」が見えていた。その「分身」は何故か鳥の形をしていて、1人に1匹必ず肩に留まっているのだった。そして雛太郎はその鳥を通して人の顔色を窺うようになり、鳥の反応を見ながら人と話すことが癖になっていた。そんなある日、雛太郎は友人の紹介により出張緊縛師の家永スズメと会うことになる。しかし待ち合わせ場所に来たのはまさかのオネエ系で、雛太郎はびっくりしてしまう。いつもの癖で「分身」を確認しようとする雛太郎だが、顔色を窺いながら話す雛太郎をスズメは見透かしていて…

感想

人の分身が見えるという雛太郎と緊縛師のオネエであるスズメ。独特な設定が面白い本作ですが、ただ面白いだけじゃなく、中身はしっかり作り込まれていてとても読み応えがありました!しかも緊縛というとハードプレイが真っ先に浮かびそうですが、緊縛を通して相手の優しさに触れたりするので意外と心が温かい気持ちになるところも斬新で良かったです!身体は大人だけど心は雛鳥のままである2人が、緊縛によってお互いの気持ちを通わせていく…そして自分自身を見つめ直すという流れがとても面白い。設定や緊縛が随所に生かされていてクオリティ高めの仕上がりになっています。

 

腐男子召喚~異世界で神獣にハメられました~

腐男子が異世界に転移したら、イケメンに迫られてしまい!?

腐男子歴11年の合津原琴音は、いつものように本屋でBL本を漁っていた。今では少女漫画をレジに持っていく方が恥ずかしいほど、BLにどっぷりハマってしまった琴音だが、その日本屋に突っ込んで来たトラックによって琴音は死んでしまった。かと思いきや、突然目を覚ました琴音。しかも目を覚ますと白い大蛇の上に横たわっていた。琴音は異世界に転移してしまったことを悟るが、動揺する琴音の前に現れたのは、如何にも攻めっぽいオーラを放つ異形のイケメン・凪だった。そして凪は琴音を神獣の御子と呼び、突然セックスがしたいと迫ってきて!?

感想

本作の特徴は何といっても主人公の琴音。琴音はBLが大好きないわゆる腐男子というやつなんですが、ある日事故によって異世界に転移してしまうんです。そしてそこでイケメン蛇の凪から迫られちゃうんですが、この腐男子の琴音のキャラが凄く面白くて(笑)自分はBLの主役ではなく攻めと受けを静かに見守る壁になりたい!と思っていて、凪の求愛から逃げまくります。もうめちゃくちゃ面白い!そんな琴音をひたすら一途に攻めていく凪のカッコ良さも最高で、2人の攻防戦を見てると笑ったりキュンキュンしたりととても忙しいです。設定もストーリーもギャグセンスも高くてとても満足のできるお話でした!

 

VOID

マキの元にやってきたのは、元恋人の顔をしたヒューマノイドだった

ある日マキの元に、セックスに特化した愛玩用のヒューマノイド・アラタが送られてきた。実存する個人の遺伝子や記憶を元に作られたハイスペックなヒューマノイドのアラタ。しかもアラタは最初に見た人間に対して好きになるすりこみ機能もついており、その機能によってアラタはマキにとても懐き、愛情を注ぐようになった。しかしアラタは過去にマキが付き合い、トラウマを植え付けられたレンのデータが使われていたことを知る。マキにとっては決して忘れられない永久凍土…そしてマキは過去の反動によって、アラタを乱暴に抱く様になり…!?

感想

絵もストーリーも心理描写も文句無しの神作品!マキとアラタの繊細で官能的なラブストーリーがめちゃくちゃ素敵に描かれています。ある事情により恋人のレンを失ったマキ。そんな彼の元に皮肉にもレンにそっくりなヒューマノイドであるアラタが現れる。マキにとってレンはある意味忘れられない永久凍土のようなもので、好きだった相手だけど裏切られた過去を持っています。だから初めはレンに似ているアラタに酷いことばかりしてしまいます。しかしアラタに愛され、健気で優しい一面に触れたマキの気持ちはどんどん変わっていきます。マキの感情の揺れ動きがとにかく美しく、高い評価も頷ける作品です!

 

マイ・リトル・ヴァンパイア

人間のレイナは孤独な吸血鬼・ヨエルをひきとることになり

人間と吸血鬼が共存する世界で、レイネは吸血鬼の孤児・ヨエルを引き取った。恋人を失い孤独を感じていたレイネだったが、ヨエルと共に同じ時間を過ごし生活していく中で、温かい気持ちになったり心に潤いが増していくのを感じていた。それでも時たま孤独を感じる夜は、男娼を呼んで相手にしてもらっていた。そんなある時、レイネは男娼と拗れた結果襲われてしまい、怪我をしてしまった。そこへヨエルが駆けつけるが、レイネの血を見たヨエルは我慢できず、レイネの血を飲んでしまう。血を飲んだヨエルは急成長し、青年の姿になってしまい!?

感想

人間とヴァンパイアのお話なんですが、最初可愛かったヨエルがレイネの血を飲んだことで急成長し、イケメンでレイネにグイグイ迫る男になる所がめちゃくちゃ萌えた!嫉妬したり甘えたり、好きを隠さない感じがすごく可愛くてとても良いんです!最初は恋人を失った孤独からヨエルを引き取ったレイネですが、保護者と孤児という関係性から愛する人に変わる流れがとてもスムーズ。しかもその中に物語や絵の美しさも際立っていて、読んでいると思わずうっとりしてしまいます。エロに定評のある作家さんなので勿論エロも綺麗!愛し愛される相手ができたことで孤独だった心が救われる素敵なお話です!

 

マウリと竜

巡る神に生贄として差し出されたマウリは…

巡る神がいる世界で、神に生贄として捧げられたのは村から選ばれたマウリ。キレイな娘を出せという神に、村に女はいないから自分が来たのだとマウリは言う。それを聞いて不憫に思った神は、マウリを生贄として迎えることに。食べられると思っていたマウリだったが、神はただ話し相手が欲しかったようで、それから2人の生活が始まることになった。沢山話し、一緒に食事をして、穏やかで楽しい日々を過ごす2人。神に食べられると思っていたマウリは、こんな毎日を過ごせるなんて夢みたいだと言います。素直で健気なマウリのペースにのまれていく神は…

感想

神×人の4組のカップルが織りなすラブストーリー。神も人も個性的なキャラばかり、どのカップルもほんわかしていてとても癒されます!表題作のマウリと竜に出てくる神は、良い意味で全く神らしくない(笑)おじさんみたいな人間ぽい感じで、リアクションや喋り方にとても親しみを感じます。マウリがとにかく健気で優しい子…だから神もマウリを溺愛しまくりで、マウリは誰にも触らせん!みたいな独占欲がもう堪らなく萌えます!絵も安定してしていてストーリーも無理なく進んでいく。エロはほぼありませんが、BLでほっこり癒されたいと思った方は是非!

 

森のくまさん、冬眠中。

ワンコとクマの甘ラブなスローライフ!

離島でひっそりと暮らしていたクマのノアは、数年前に子犬のアイリを拾い、一緒に暮らすようになる。アイリはノアに育てられ、優しくて素直な子にすくすくと成長していった。しかし冬になると冬眠をしなければいけないノアは、アイリがいつまでも乳離れができないことを悩んでいた。寂しがるアイリをなんとか説得させて、暫くの間街で暮らすことになったアイリ。そして次の再会を約束し、ノアは寒い冬に一人で冬眠を始める。寒い冬が数ヶ月経ち、ノアが冬眠から目覚めようとすると、何故か乳首がじんじんする感覚に陥る。目を覚ますと、成犬になったアイリがノアの乳首を舐めていて!?

感想

ワンコとクマの擬人化系BLとなってる本作ですが、なんといってもワンコのアイリが愛嬌たっぷりでめちゃくちゃ可愛い!ノアの乳首をちうちう吸う姿やノアに抱きつき甘える姿など、思わず母性をくすぐられるくらい愛らしい!そして成犬になった後も可愛さ+エロさも備わって最強の攻めに変貌していくところがたまらなく良いです(笑)そしてちゃんとケモミミ尻尾付きなので、そっちが好きな方にもぴったりです!拾ったアイリを大切に育てて幸せを願うノアと、ノアのことが大好きなアイリ。親子のような関係から恋人同士、番になれるのか見どころ満載の作品です!

 

雷神とリーマン

人間になりたい神様とごく普通のリーマンが織りなすラブコメディー!

『俺を人間にしろ』ごくごく平均的に、しかし少し枯れ気味のリーマンの前に現れたのはなんと雷神様!いきなりそんなことを言い出して訳も分からぬままにまさかのワンルームで一緒に暮らすことに。永いこと神として存在し続け、もうそれに飽きた。人間になりたいという雷神。無茶苦茶な、無理だ、と言いつつ実はゲイで雷神の見た目がもろ好みなリーマンはそんな自分の不埒な思いを隠しながら共に生活をしていく。共に暮らしていく中で、人とはどんな生き物なのか、どんな生き方をしているのかが見えてくる雷神。ただただ仕事して帰って飯食って寝てまた仕事へ、擦り切れたリーマンも雷神といることで少しずつ少しずつ変わっていく。そんな二人がワンルームで織りなすプラトニックで、面白くて、そしてほろりと泣けるヒューマンストーリー!!

感想

とにかく雷神さまがカッコイイ!!神様なので、彼には見た目の良し悪しや損得などの考え方がありません。こうしなくちゃいけない、ああしなくちゃいけないという日本人ならではの社会の縛りをことごとく壊していってくれます。BL漫画ではありますが、エッチな感じではなく、むしろコメディ要素が多くなっています。彼らを取り囲むキャラクター達もみんなとても魅力的!きっと読んだ人それぞれが推しを見つけられます!一緒にご飯をつくる、一緒にごはんを食べる、一緒に眠る。そんな当たり前も二人でいるから特別で楽しい。読んでいてたまにほろりと泣いてしまう。切なくて胸が締め付けられる。とにかく二人に幸せになってほしいと心から願ってしまう作品です。

 

レムナント -獣人オメガバース-

獣人×人間のオメガバースラブ!

両親を亡くし、妹と一緒に教会で暮らしているΩのダート。いつか妹と二人で暮らしたいと思っているダートは、体を売ってお金を稼いでいた。そんなある日、ダートは教会が発情期が来たΩの子供達を闇ルートで売っていることを知ってしまう。妹と早く教会から出なければと焦りを覚えるダート。ダートは急いで知り合いに割りの良い仕事を紹介してもらうが、それはとても危険なものだった。しかもダートは運悪く、初めての発情期が来てしまう。体が熱く動けなくなったダート…そんなダートを助けてくれたのは、アルファの獣人・ジュダだった…

感想

妹のために体を張ってお金を稼ぐダート。まだ少年のあどけなさが残る中、彼の置かれた状況を考えると胸が締め付けられる思いになりますが、強く逞しく生きる姿に幸せになってほしいと思わずにはいられません。そんな彼が出会った運命の番が獣人のジュダ。彼もまた素直になれない性格なので、お互い反発しまくりで焦ったい関係が続くんですが、少しずつ距離が縮まりなくてはならない存在になっていく過程にグッと心を揺さぶられます!一難去ってまた一難と様々な試練が降りかかりますが、その度に絆を深めていく二人に萌えが止まりません!不遇な受けが幸せになる…王道BLが好きな方はハマると思います!

 

恋愛感情論

感情が見える東雲が出会ったのは、クールな大学生・青山で…

レンタル彼氏をしている東雲涼真にはある秘密があった。それは人の感情が「見える」ということ。人の嘘を見抜いたり上手く使えば武器にもなるこの能力を使い、東雲は充実した生活を送っていた。ある日道端で、大学生の青山がカツアゲに遭っていたところを助ける東雲。しかし彼の放つドス黒いモヤが気になり、家まで送っていくことになる。そしてひょんなことから東雲の能力を知った青山から、心理学の実験材料になってほしいとお願いされることに。モヤの正体を知りたい東雲は快く快諾するが、青山を観察していくうちにある真実にたどり着き…!?

感想

とにかく糖度高めの甘々で主役2人がめちゃくちゃ可愛い!大学生の青山は普段クールで感情を表に出さないタイプ。でも感情が見える東雲から見たら、青山の周りにはハートが飛びまくり!東雲に対して「触りたい」「かわいい」とか思ってて、そのギャップが凄い萌える!レンタル彼氏をやっている東雲も意外と純情だったりと、攻めと受けの組み合わせが超絶可愛いことになってます!相手のことを探りながらじわじわ距離を縮めていく2人…恋愛ってこういう風に進んでいくよなぁとニヤニヤしながら読みました。感情が見えるというファンタジーの中に、萌えキュンがぎっしり詰まっててとても面白いです!

 

狼への嫁入り~異種婚姻譚~

この結婚で、僕の世界が変わる

畑を耕し、野山で伸び伸びと生きる兎族には深刻な問題があった。それは畑の野菜が育たず、今年の収穫がほぼゼロだったことだ。多産な一族なので新しい命が次々と生まれるが、めでたいことなのに食糧がなければどうにも喜びづらい。兎族の少年“楓”も、深刻な事態だと感じていた。そこに狼族の名家・玄依家からの使者が村を訪れる。玄依家は食糧難の兎族に十分な食糧を2年間毎月供給してくれると言う。しかし、その代わりに兎族の若者を一人、玄依家の跡継ぎ息子“練”の番として嫁入りさせてほしいと言われる。村には番になれそうな適齢の女性がいない。そこでその白羽の矢が楓に立ち、いきなりのことに男だからと断るも女性でなくてもいいからと言われ、楓は戸惑いながらも狼族の町へと行くことになり……。

感想

最初は練があまりにもぶっきらぼうだし、知らない人ばかりのところに一人でやってきた楓が可哀想だなって思っていたのですが、段々としおらしくしていた楓が練に強く言うようになっていって、ケンカする姿が本当に微笑ましくて可愛いかったです!「ケンカするほど仲がいい」とはこのことだな、という感じでした。絵が綺麗なのも素敵です。着物とか和のテイスト好きにはたまらないです!それに読んでいくにつれ、練がぶっきらぼうだった理由も明かされますし、ちょっと切ない所ではありますが、読後はとてもいい気分になれます。可愛い可愛い!って悶えるタイプのお話ではなく、キュッと切なく最後はハッピーエンドなお話なので、そういうストーリー重視でハッピーエンドが好きという方にもってこいの作品です!

 

神様のウロコ

龍神×人間の異種恋愛譚。

なかなか新作を書けないでいる小説家の智治は祖母と暮らした故郷へ帰っていた。駅で迎えを待っている時、倒れこんだままカラスに襲われている美丈夫を助けた。”鱗”と名乗るその人は駅で妻を待っているという。彼と別れた智治は祖母の仏壇に供える花を探しに裏山へ入るがそこでイノシシに襲われそうになる。絶体絶命の中現れたのはさっき駅で別れた鱗。「やっとみつけました!」と上から降ってきたと思ったらイノシシに向かって「私の妻に向かって意地悪しないでください」と言う。そして龍へと姿を変え、あっという間にイノシシを追い払ってしまった。「あなたの祖母は願いを叶えるためにあなたを差し出したのです」龍神と人間の異種恋愛譚。

感想

美麗な絵と面白い設定で飛び掛かってきます。鱗さんは一途で可愛い所が目立ちますが、ちゃんとかっこいい所もあります。ちょっと面白くなりやすいだけで……。智治は故郷に帰っても親戚とはあまり良い関係ではなく、幼馴染であろう友人家族が優しいのが救いですね。そこに鱗さんが加わって居場所が増えたのが読んでて安心しました。しかし、鱗さんは結構自由で、人間の姿になって友人家族と交流したり、頑張って料理したり…智治のためにやっている姿が自由奔放で可愛いですね。智治も小説家ゆえの探求心なのか無意識に鱗さんを煽ってます。人間の時の鱗さんにペタペタ触って竜の時との違いを観察したりしています(笑)。一巻では添い寝や手を繋ぐ位ですが、二巻ではかなりイチャイチャも……。

 

巨人族の花嫁

あり得ないほどの体格差に胸キュン!

水樹晃一はバスケ部のエースとして活躍し、女子にもモテモテだった。そんなある日、晃一は異世界へと召還されてしまう。そこには巨人の王子がいて、晃一のことを運命の花嫁と呼びます。カイウスと名乗る巨人の国の王子は、良き王となるために花嫁を探していたと言うのだった。そして、カイウスは子供を生んで欲しいと晃一に言い放ち、その言葉に晃一は戸惑ってしまう。男だから花嫁にはなれないと言う晃一に構わず、カイウスは晃一の服を脱がせていく。細い晃一の身体を儚げだと言い、その身体に唇を寄せるカイウス。自分を受け入れて欲しいと懇願するカイウスに対して、晃一は……。

感想

あまりの体格差で、絶対に無理だと思ってしまいました(笑)。いきなり巨人に迫られたら、晃一でなくても恐怖です。しかし、無理だと泣きはじめた晃一にカイウスがそれ以上は何もしなかった所はカイウスの優しさを感じました。そして、さりげないカイウスの言葉は無意識に口説き文句になっていて、こんな風に言われたいと何度も思ってしまいます!また、元婚約者のメディナの登場にカイウスの側を離れようとする晃一。そんな晃一の気持ちに答えるように、メディナの前で晃一にキスをするシーンはたまりません!愛しているのは晃一だけだと言う台詞に、カイウスの愛の深さを感じます!

 

30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい

こじらせ童貞と、むっつり爽やかイケメンの恋愛

童貞を貫き、ついに30歳を越えてしまった地味サラリーマン安達。それを境に、触れた人の心が聞こえる魔法使いになってしまう。嫌なことばかり聞こえてくるその力が、安達の運命を大きく変える。ある日、エレベーターに乗ると、同期のイケメンで仕事もできて性格も良い完璧男子・黒沢と鉢合わせる。こいつにも好きな奴がいるのか、と思った矢先、すげー近い、すげー可愛い、すげー好きと爽やかな顔をした黒沢が目の間の安達を助け、見つめていた。不覚にもキュンとしてしまった安達。触れれば下心丸出しの黒沢だが、以前よりも優しく深く関わるうちに安達も惹かれていき……。

感想

童貞は魔法使いになる、という都市伝説的な噂を漫画にしてしまう所が面白いですね。少女漫画では心が読めるなどという設定はよくありますが、BLものでは珍しく新鮮でした。安達がいつの間にか可愛いか弱い少女に見えてくるので、黒沢マジックは凄いです。また、爽やかな完璧イケメンが内心では凄いムッツリな妄想をしている所も腐女子のツボに刺さります(笑)。完璧すぎて何か悪い所もあるはず、と小賢しい考えの最初の頃の安達の気持ちも分かりますが、下心盛り盛りなのは安達の事くらいな黒沢。もうさっさとつきあってくれ!と叫びたくなるBL漫画です。

 

バリエ ガーデン

穏やかな自然の中で展開される幻想ファンタジックBL

記憶喪失の主人公・青年デルタは魔術使いの庭で目を覚ます。精神科医ダン•トルヴィルの娘ルナに助けられて、なんとか一命を取り留めるデルタ。自分が誰なのかもわからない中、自らを「同類」だと名乗る青年エドに出会う。そこで自分自身は「使い魔」なのだと告げられる。エドの勧めで学校に通うことになったデルタは、古参使い魔のエル、ハーブ専門薬局を営む魔術使いシド、旅人の魔術使いガレットといった個性豊かな人物と出会う。美しい自然の中で寄宿舎の仲間たちと交流していくうちに、デルタは徐々に過去の記憶を取り戻してゆく。

感想

ドイツ文学のような美しく詩的な自然の描写と、魔女や魔術といった、中世ヨーロッパ風の幻想的な世界観をベースに展開されてゆく、ロマンチックかつ甘く切ない物語。男性キャラが女性化したり、「魔術使い」と「使い魔」という主従関係の設定があったりとファンタジックな要素が多いです。特筆すべきは自然の描写。まるで詩に添えられた挿絵のようで美しく、うっとりします。スレンダーで中性的な男性がたくさん登場するのでBL好きな女性は楽しめること間違いないと思います。BL要素はソフトなので、BL初心者にもおすすめできる作品です。

 

鴆-ジェン-

愛憎交えるファンタジー人外BL

猛毒を持つ植物を好んで食べ、その毒を体内に貯めこみ、その美しさを保つ鳥がいる。名を鴆(ジェン)といい、彼の鳥は己が持つ毒の強さを誇りとしていた。人々はその毒の恐ろしさよりも美しさに魅せられ、いつしか彼の鳥を持つことこそが権力の象徴となっていた。そんな国の将軍フェイは、かつて兄が育てた”国で最も美しい鴆”ツァイホンの世話をすることになる。兄弟そろって優秀な鴆飼だったが兄がツァイホンに殺されたことによって鴆を嫌うようになったフェイ。国で最も美しいがゆえに殺すことは出来ない。なぜ兄はツァイホンに殺されたのか、兄とツァイホンに一体何があったのか……。

感想

毒を持てば持つほど美しくなるをいう設定が斬新でとても心トキメキます。キレイなバラには棘がある的なやつ。作者さんの美麗な絵がまたそれを際立たせる。美しいという設定があるから美しいじゃなくて、ホントに美しい絵で描いてある。ツァイホンとフェイの関係は愛憎混じっており一言では言えないですが、憎しみだけじゃなくてちゃんとそこに愛があるんです。お兄さんとツァイホンの間には愛がちゃんとあり、愛ゆえにツァイホンの毒に倒れてもお兄さんはツァイホンを愛していた。お兄さんは鴆が大好きなのが非常に伝わってきます。フェイもまたツァイホンが兄の死の原因とはいえ、鴆のことが好きで、二人が心を通わせていく様は綺麗すぎます。

 

最後に:ファンタジー系のBL漫画

個人的なオススメは「彼方此方で逢いましょう」です!

ストーリーから顔まで全てが美しすぎる~。

気になる作品があれば是非チェックしてみて下さい!

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